ごあいさつ

 このたび、栃木県立がんセンター理事長に就任いたしました。責任の重さに身の引き締まる思いですが、使命を全うすべく、全力を尽くす所存でございます。

 さて、当センターは、栃木県におけるがん医療の中心的役割を担うがん専門病院として昭和61年に開設されました。その間30有余年、平成19年にはがん対策基本法が施行され、がん対策推進計画のもと都道府県がん診療連携拠点病院の指定を受け、栃木県におけるがん医療の牽引役として活動してきました。平成30年3月には第3期栃木県がん対策推進基本計画が策定され、当センターの役割はますます重要となってきます。全てのがんのステージと病態に応じた適切な治療とケアを提供できる診療体制を充実させ、標準治療はもちろんのこと、難治性がんの治療、進行がんに対する集学的治療、治験・臨床試験といったがんセンターならではの質の高い医療の提供に、積極的に取り組んでまいります。
 平成28年4月から経営形態が地方独立行政法人に変わりましたが、「学問に裏付けられた最高の技術を愛のこころで県民の皆様に提供します」という当センターの基本理念は変わりません。地方独立行政法人の特長である自律性、機動性、透明性を活かした病院運営を行うことにより、患者さんが望む生活スタイルを尊重した医療サービスを充実させ、さらには将来にわたり持続可能な経営基盤を確立していきます。
 高齢化社会を迎え、国は人生100年時代を見据えた社会の実現をめざしています。このことを基本認識として、平成30年度には診療報酬の改定が行われ、地域包括ケアシステムの構築、医療と介護の連携強化、急性期から回復期、慢性期、在宅医療までの医療機能の分化・連携の推進が図られます。医療機関はかつてないほど厳しい状況に置かれ、より一層の地域連携が必要になってきます。一方、医療の主体が提供者である病院から患者さん側に移行し、病院は患者さんから選択される立場に立たされました。その結果、本来の診療内容だけではなく、医療のサービス業的側面も評価されるようになり、快適な療養環境や職員の接遇、アメニティー、相談サービスなどにも充実が求められています。「選ばれる病院」になるために、当センターはこうした多様な要望にも真摯に応じていかなければなりません。
 県民の皆さまが一番頼りにし、安心して医療を受けられる病院を作り上げるため、当センター職員一同邁進していく所存です。今後とも皆様のご支援ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。

平成30年4月 吉日
地方独立行政法人栃木県立がんセンター 理事長/センター長 菱沼 正一

参照:* 理念・基本方針

 

 

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