がんリハビリテーションセンター

がんリハビリテーションセンター

リハビリテーションとがんについて

 リハビリテーションとは、低下したさまざまな機能を可能なかぎり回復させて出来る能力を最大限に高め、 身体的・精神的・社会的に自立した生活が送ることが出来るよう支援することを目的とします。
一方で、外傷や脳卒中のリハビリテーションなどに比べ、がんリハビリテーションはまだ社会に十分に浸透していないのが現状です。 しかし、がん医療は著しい進歩とともにきわめて多様化してきており、がんの状況に応じたリハビリテーションの重要性も増してきていました。厚生労働省が示した2012年度からがん対策推進基本計画においても、がんリハビリテーションは積極的に進めていくように掲げられています。

がんリハビリテーションセンターについて

 多職種で構成したがんリハビリテーションセンターを院内に設置し、がん専門医療の知識に基づきながら、患者さん一人ひとりに応じたリハビリテーションの到達目標を考えます。

リハビリテーション室

 そして、患者さんそれぞれが望まれる生活を送ることができるよう、各種リハビリテーション療法の提供、日常生活動作の練習や指導、心理面のサポート、福祉用具利用や生活環境整備への助言、ご家族への助言など様々な側面から支援しています。

がんリハビリテーションの内容

 がんリハビリテーションは以下の4つの段階に分けられています。

分 類 目 的 具体例

予防的
リハビリテーション

疾患の進行や治療の結果として生じることが予測される障害を予防します。手術や治療を行う前から始めることもあります。

  • 呼吸器合併症の予防を目的とする呼吸練習
  • 廃用性症候群(安静による筋力や体力の低下など)の予防のための筋力トレーニング

回復的
リハビリテーション

疾患や治療の結果として生じた機能障害の回復を目指します。

  • 廃用症候群の改善を目的とする筋力トレーニングや歩行練習
  • 乳がんや頭頸部領域がん術後の上肢運動障害の改善を目的とする運動
  • 乳がんや子宮がん術後のリンパ浮腫の予防

維持的
リハビリテーション

機能低下が進行したりなどで回復が困難な場合でも、動作指導、補助用具の提供などにより能力保持を目指します。
また廃用症候群(安静による筋力や体力の低下など)を予防します。

  • 歩くことが不安定な方への杖や歩行器などの歩行補助具の提供
  • 立ち上がり動作を容易にするための、ベッドや椅子等の環境設定
  • 直腸がん、膀胱がんによる人工肛門、人工膀胱の管理指導

緩和的
リハビリテーション

がんの進行に伴い、身体の動きの制限によって生じやすい障害を予防しながら、患者さんの希望する生活を保つ支援を行います。

  • 疼痛(いたみ)や浮腫(むくみ)の軽減を目的としたマッサージ
  • 安楽な体位の提供や呼吸介助、床ずれ・拘縮(関節の可動制限)の予防

がんリハビリテーションの対象

がんそのものによって生じる障害

 例えば、骨腫瘍や骨への転移による痛みや骨折、脳腫瘍による手足の麻痺、脊髄腫瘍や転移による手足の麻痺や排尿障害、腫瘍が末梢神経を阻害することによるしびれや筋力の低下、などです。

がん治療の過程において生じる障害

 手術や化学療法等など治療によって、身体に何らかの影響が生じることもあります。その場合も、リハビリテーションの対象となります。
例として、次のようなものがあります。

全身麻酔により手術が行われる場合

(例)食道がん、肺がん、縦隔腫瘍、胃がん、肝臓がん、胆嚢がん、膵臓がん、大腸がん など

術後の肺合併症を減らすために、手術前からの呼吸方法や喀痰排出のための訓練を行います。

手術後に肩の運動などが困難となった場合又はなる可能性のある場合

(例)リンパ節郭清を伴う乳房切除術を行った乳がんの患者さん

肩の運動障害に対する訓練やリンパ浮腫に対する予防を行います。

頭頸部のがんで手術により飲み込みや発声が困難になった場合

(例)舌がん、口腔がん、咽頭がん、喉頭がん など

術前・術後に代用器具などを使った発声練習や飲み込みの訓練、肩・肩甲骨等の運動訓練などを行います。

排泄器官を摘出する手術を行った場合

(例)大腸がん、膀胱がん など

人工肛門や人工膀胱の管理指導などを行います。

がんリハビリテーションセンター基本方針

  1. 患者さん個々の「その人らしさ」を尊重し、満足いただけるリハビリテーションを提供します。
  2. 患者さんや家族とのコミュニケーションを大切にします
  3. 他部門との連携を図り、より良いチーム医療を目指します。
  4. 自己研鑽に励み、知識と技術向上に努めます。

担当者

  • 医師:藤田 伸(がんリハビリテーションセンター長、統括診療部長)
  • 作業療法士:伊藤貴子(ジェネラルマネージャー)
  • 理学療法士:斉藤明日香
  • 理学療法士:齊藤正恵
  • 理学療法士:長谷亜紀
  • 看護師:丸山和子(創傷・オストミー・失禁看護認定看護師)
  • 栄養士:横山由美子

 

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