がんロコモ外来は、当センターの受診患者さんに限らせていただいております。受診を希望される方 は、主治医にご相談下さい。
ロコモとは、ロコモティブシンドローム(運動器症候群)の略称で、加齢と共に、骨や関節、筋肉など運動器の衰えが原因で、「立つ」「歩く」といった機能(移動機能)が低下していく状態をいいます。この状態が進行すると、日常生活が不自由になり、介護が必要になるリスクが高まります。高齢化社会を迎えた我が国では、ロコモ対策による健康寿命維持の重要性が言われています。
がんの治療においても、ロコモティブシンドロームが問題となることがあります。これをがんロコモティブシンドローム「がんロコモ」と呼びます。「がんロコモ」は加齢に伴う運動器の衰えだけでなく、がんそのものやがんに対する治療による運動器への影響を含んでいます。がん患者さんのより良い日常生活の維持やがん治療を継続する上で、がんロコモに対する対策の重要性が近年、指摘されています。
そこで、当センターでは、がんロコモ外来を開設し、骨軟部腫瘍・整形外科及びがんリハビリテーションセンターが中心となって、がん患者さんの運動器機能の維持に努め、がん患者さんがより良い日常生活を送り、がん治療継続ができるようにサポートをします。
ロコモ度1(ロコモ25: 7点以上)
治療は必要としないが、運動機能が少しずつ低下し始めた状態をいいます。患者さん自身で日常生活に運動機能維持に必要な体操を取り入れてもらうようアドバイスや、ロコモ対策の運動のパンフレットなどを配布します。
ロコモ度2(ロコモ25: 16点以上)
手術を必要としないが、外来での医学的介入や、リハビリでの運動機能低下の抑制が必要な状態をいいます。
ロコモ度3(ロコモ25: 24点以上)
外来での医学的介入及びリハビリに加えて、運動機能の維持改善のための手術的介入が必要な状態をいいます。
がんロコモ Type 1
がん自身により運動機能が低下した状態 (骨転移も含まれる)
がんロコモ Type 2
がんの治療により運動機能が低下した状態
がんロコモ Type 3
がん患者の一般的な運動機能疾患により運動機能が低下した状態
40歳以上のがん患者さんを対象に運動機能に関するアンケート用紙(ロコモ25)をお渡しします。回答を記載の上、次回受診の際にご持参ください。(当面は、骨軟部腫瘍・整形外科のみで配布)。
がんロコモ外来では、アンケート用紙(ロコモ25)の結果をもとに、ロコモ度2以上の患者さんに対して、リハビリテーション科と連携して患者さんの運動機能の維持改善をサポートします。
• 骨軟部腫瘍・整形外科 毎週火曜日AM 交代制(菊田、中川、弘實)
診療室 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
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午前 | - | がんロコモ外来 | - | - | - |
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